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候補地地元で「正しい理解が必要」(水沢高理数科3年生 米国研修成果を報告)

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tanko 2017-5-23 11:50
 米カリフォルニア州の素粒子物理学研究施設などを訪問した県立水沢高校(立花起一校長)の理数科3年生11人は22日、研修成果を市内の国際リニアコライダー(ILC)誘致関係者らの前で報告した。生徒たちは海外の国際的な研究施設の視察で感じたことと、ILC誘致の動きを関連付けながら「候補地の地元として、地域住民に正しい理解をしてもらうことが必要」と強調。ILCと自分たちの暮らしとの関係性をより多くの人たちが考えることが、実現に向けて機運が高まると述べた。

 研修報告は、江刺区大通りの市江刺生涯学習センターで開かれた、市ILC推進連絡協議会総会に合わせて開催。研修に参加した織田耀大さん、小野寺菜々子さん、金子瞬さん、菅野純大さん、菊池萌々さん、後藤朋華さん、高橋恵さん、千葉萌々香さん、千葉めぐみさん、羽生田愛瑠さん、本庄真宙さんが訪問先での様子を紹介した。
 当時2年生だった11人は、韓国の仁川空港経由でサンフランシスコ入り。ILCと同様に素粒子物理に関して研究している「SLAC(スラック)国立加速器研究所」や、カリフォルニア工科大学などで研修した。SLACの様子については「日本人研究者もいたが、自分の研究への誇りと愛着心が大きく、表情が生き生きとしていた。さまざまな国の人たちが研究に携わっており、国籍の壁を感じなかった」とした。
 SLACで感じたことを踏まえ、ILC誘致に向けた見解も。「ILCが実現すれば各国の研修者たちが地域に定住し、文化面の交流も期待できる。地域活性化などにもつながるだろう」と期待を寄せた。その上で「(ILC候補地の)地元住民の理解が必要。理数系や科学に関心がある人でも難しい内容だと思うので、一般の皆さんは不安や疑問を感じるかもしれない。研修で得たことを基に、私たちが正しい情報を発信できたら」と述べた。
 住民向けの情報発信に関し、聴講者からは具体的な考えを尋ねる質問も。生徒の一人は「(加速器は)放射線が出る装置なので、福島第一原発のようにならないか、大丈夫なのかという思いもあるだろう。研究内容とともに、正しく伝えることができたら」と話していた。

写真=米国研修の成果やILC誘致に対する考えを述べた水沢高校理数科の生徒たち
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