人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

地域の産業、生活環境把握(独研究所DESYが北上や金ケ崎を視察)

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tanko 2017-5-13 9:50
 ILCの有力候補地である北上山地周辺地域の産業や生活環境を把握しようと、ドイツの高エネルギー加速器・物理学研究所「ドイツ電子シンクロトロン(DESY)」から2人の研究者が12日、金ケ崎町や北上市の企業を訪問した。
 本県を訪れたのは、クラウス・ジンラム博士とトーマス・ショーナーサデニウス博士の2人。クラウス博士はILCで行う電子、陽電子の衝突現象を捉える大型検出器「ILD」の設計に、トーマス博士は欧州合同原子核研究機構(CERN)での実験にそれぞれ携わっている。
 一行は盛岡市の県工業技術センターに集合後、北上市村崎野の東北精密などを視察。金ケ崎町内については、訪問先名も含め非公表扱いとなった。夕方には盛岡市内のホテルで生活環境の整備も含めた意見交換会に臨んだ。
 県科学ILC推進室によると、今回の訪問は北上山地周辺の加速器関連企業などを視察し、地域の産業や技術の状況を把握するのが狙いという。
 意見交換会は、外国人研究者の受け入れ環境の整備など、日常生活に関わる部分についても取り上げた。県のほか、建設想定エリアに該当する奥州市や一関市の担当者らも出席し、研究者側のニーズ把握に努めた。
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