人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

フィリピン人の生活向上を (ドゥテルテ政権パートナー団体、県内在住者らから声聞く)

投稿者 : 
tanko 2017-4-24 19:20
 岩手県とその周辺に住むフィリピン人の生活向上や抱えている悩みなどを聞く会合が23日、奥州市水沢区吉小路の市水沢地域交流館(アスピア)で開かれた。会合を主催したのは、同国のドゥテルテ大統領の政策などに基づいたフィリピン人の支援活動を展開する団体「キルサング・パグババゴ(改革運動)」。現地フィリピン人だけでなく、海外に住むフィリピン人にも政府の取り組みを周知するとともに、生活支援に役立つ情報や講座を展開している。同日は、同居家族の世話や就労面でも役立つ介護に関する講座なども行われた。

 麻薬撲滅などの政策や就任前後の過激な発言が世界の注目を集めたドゥテルテ大統領。キルサング・パグババゴは、麻薬など薬物の使用や犯罪の根絶、腐敗政治の払拭、貧困緩和などドゥテルテ政権が推進する政策に関係した情報提供や、さまざまな講習会を開催している。その取り組みは自国内にとどまらず、日本など海外に暮らすフィリピン人も対象としている。
 埼玉県熊谷市に暮らすジョージ・アスティリアさん(59)は、東日本エリアでの活動を担当。政府側の情報を提供したり、日本で暮らす上で制度的に困っていることはないかなど、会合を通じて聞き取り、母国政府側へフィードバックしている。
 アスピアでの会合は、水沢区姉体町に住む及川アイリーンさん(41)らが中心となり、県内や宮城県気仙沼市に住むフィリピン人に参加を呼び掛けた。約40人が集まった。
 この日は、情報提供や意見交換のほか、介護に関係した講習も実施した。
 地方で生活するフィリピン人女性の多くは、夫の両親らと同居する例が多く、在宅介護の必要性も出てくる。また、収入確保のための就職先としても介護関係は注目されており、介護に対するフィリピン人女性たちの関心は高い。会合では、介護士資格を持つフィリピン人女性が、介護の基本知識や介助の仕方を実演。参加者は真剣な表情で聞き入っていた。
 会合の様子は、フィリピンの国営放送PTVも取材。後日、現地で放送するという。

写真=介護に関する基礎知識を学ぶ地域在住のフィリピン人女性たち
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/598

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動