人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ITでつなぐ人と人  ショージック(奥州市江刺区)

投稿者 : 
tanko 2017-4-18 19:10
 東海林誉(しょうじ・たかし)社長(39)が11年前に起業した(株)ショージックは、江刺区八日町に本社を構えるスタッフ5人のIT企業。外国人旅行客の接客に使える多言語案内アプリを開発するなど、「IT(情報技術)を用いた人と人をつなぐサービス」を使命に事業を進める。
 東海林社長の転機は16歳で訪れた。一関高専に入学後、パソコンに詳しい親友の話を聞いて「すごいことが起きている」と直感。アルバイトでためた50万円でパソコンを買い求め、使い方を一から学んだ。指導を受けた教授もパソコン愛好者で、関連機器がそろった研究室に足しげく通った。本来の専攻は化学だったが、パソコンの魅力に引きこまれ、「この道で生きていきたい」。好奇心と人との出会いが、その後の進路を決定付けた。
 卒業後は仙台市のシステム制作会社に勤務。産業装置の制御プログラムの開発などに4年間携わった。知人の誘いを受け、旧江刺市のホームページ制作会社に移ったのを機に、江刺に家族で移住した。5年近く勤め、2006年6月、28歳で独立。名前を覚えてもらう狙いで社名は自身の名字にちなみ、ホームページ制作などから請け負った。
 受注や工程の管理などに使う業務システムの開発を手掛けるようになってから、経営の幅が広がった。ICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)に絡んだ技術開発も強みという。
 ショッピングサイトの構築も、事業の柱の一つ。全てではないが、顧客に対し成功報酬型の提案をすることもある。この場合、ネットショップの立ち上げから運用までを顧客に代わって行い、売り上げの一部を支払ってもらう。東海林社長は「顧客とタッグを組んで売り上げを上げていくような関係を増やせれば」と話す。
 昨年、外国人旅行客向けの多言語案内アプリを開発。タブレット端末で、飲食店のメニューなどを複数の言語で表示でき、平泉町の中尊寺境内のレストランで利用されている。
 北上山地が有力候補地に挙がる国際リニアコライダー(ILC)の誘致や東京五輪などを見据え、「奥州市の国際化や魅力の発信に貢献したい」と抱負を述べる。
(若林正人)



【ひと声】
代表取締役社長 東海林誉さん(39)
 「ウェブは人と人とのつながりが最も重要です。パソコンでつながるだけのサービスを提供するのでなく、お客さまと信頼し合い、共に成長できればと願っています」

【会社データ】
 奥州市江刺区八日町一丁目8-12-1。資本金200万円。従業員数4人。2012(平成24)年に仙台営業所を開設。翌2013年に株式会社化した。顧客の発展が自社の発展につながるとの信念で事業を進める。東海林社長はスタッフのチームワークも自社の強みと強調。システム開発やショッピングサイト構築、映像編集、語学など各分野に精通したスタッフが連携しながら、顧客の要望に応える。
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