常用薬 → 毎日使う薬(地域国際化見据え、やさしい日本語講座)
- 投稿者 :
- tanko 2017-3-9 21:00
外国人市民に伝わりやすい日本語の使い方について学ぶ奥州市主催の「やさしい日本語講座」はこのほど、江刺区の奥州市役所江刺総合支所1階多目的ホールで開かれた。行政関係者や一般市民ら50人が参加。自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザー・松本義弘さんが、やさしい日本語の定義や、災害・緊急時に伝える具体的表現などについて分かりやすく解説し、多文化共生への理解を深めた。
(稲田愛美)
奥州市在住の外国人が増加し、地域の国際化が進む。素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現を見据え、外国人研究者らを受け入れる環境づくりも求められている中、日本語で分かりやすく伝える手法を学び、国際化や多文化共生につなげようと初開催した。
松本さんは、阪神淡路大震災発生時、外国人市民が日本人より1%多く死亡したことを例に「震災後の避難先で亡くなった人も多く、これは情報が届かなかったことが原因の一つ。必要なことや困っていることを共有し、互いに情報交換することが生き延びることにつながる。一度により多くの人に分かりやすい情報を伝えられる言葉が、やさしい日本語」と語り掛け、特にも自治体が発信する行政用語の難しさを指摘した。
参加者は、例文をやさしい日本語に変える作業に挑戦。話し言葉、もしくは書き言葉として伝わりやすい表現を思案した。
「常用薬」については「『いつも飲む薬』でも間違いではないが、『毎日使う薬』の方がより良い。毎日のほうが具体的だし、薬は飲み薬以外にもある」と松本さん。参加者から多種多様な回答が出され、「やさしい日本語に正解はない。伝わればそれで正解」と、テクニックより伝えようとする心の大切さを強調した。
写真上=解説する松本義弘さん
写真下=やさしい日本語の表現の仕方について理解を深める参加者ら
(稲田愛美)
奥州市在住の外国人が増加し、地域の国際化が進む。素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現を見据え、外国人研究者らを受け入れる環境づくりも求められている中、日本語で分かりやすく伝える手法を学び、国際化や多文化共生につなげようと初開催した。
松本さんは、阪神淡路大震災発生時、外国人市民が日本人より1%多く死亡したことを例に「震災後の避難先で亡くなった人も多く、これは情報が届かなかったことが原因の一つ。必要なことや困っていることを共有し、互いに情報交換することが生き延びることにつながる。一度により多くの人に分かりやすい情報を伝えられる言葉が、やさしい日本語」と語り掛け、特にも自治体が発信する行政用語の難しさを指摘した。
参加者は、例文をやさしい日本語に変える作業に挑戦。話し言葉、もしくは書き言葉として伝わりやすい表現を思案した。
「常用薬」については「『いつも飲む薬』でも間違いではないが、『毎日使う薬』の方がより良い。毎日のほうが具体的だし、薬は飲み薬以外にもある」と松本さん。参加者から多種多様な回答が出され、「やさしい日本語に正解はない。伝わればそれで正解」と、テクニックより伝えようとする心の大切さを強調した。
写真上=解説する松本義弘さん
写真下=やさしい日本語の表現の仕方について理解を深める参加者ら