人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC誘致 最新動向は 山下・東京大学特任教授が紹介(11日に講演会)

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tanko 2017-3-1 20:40
 北上山地への誘致が期待される国際リニアコライダー(ILC)に関する講演会は、11日午後1時半から市文化会館(Zホール)で開かれる。日本政府の判断が2017〜2018年度に迫るとされる中、最新の動向について東京大学の山下了特任教授が紹介する。入場無料で、多くの市民の聴講を呼び掛けている。
 ILC誘致を推進している水沢区の民間団体・いわてILC加速器科学推進会議と、東京の一般社団法人国際経済政策調査会が主催。市が後援する。
 昨年12月に盛岡市で開催された素粒子物理学者による国際会議「リニアコライダー・ワークショップ(LCWS)2016」では、懸念されている高額コストの問題に対処するため、直線距離の短い加速器設備から実験を開始し、段階的に拡張していくアイデアが打ち出された。また、超党派国会議員で組織する「ILC議連」においても、欧米との交渉やプレゼンテーションを積極的に展開している。
 一方、今年1月には米国第一主義を掲げるドナルド・トランプ氏が大統領に就任。最先端科学に対する新政権の方針が見えない中、ILC計画の今後の展開が気になるところだ。
 講師を務める山下准教授は、これまでも市内をはじめ各地でILCに関する講演を展開。国内外の政界、研究者界、候補地地元行政などを結ぶキーパーソンとして各地を駆け回っている。講演当日は「早期実現に向けた最終コーナーの状況」をテーマに、最新の動向に触れる。
 聴講の申し込み、問い合わせは市ILC推進室(電話0197・24・2111、内線416)へ。
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