人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

小さな集落から、でっかく応援!(水沢・芦ケ沢自治会がILC誘致看板)

投稿者 : 
tanko 2017-2-26 10:48


 奥州市水沢区羽田町の芦ケ沢自治会(佐藤徹会長)は25日、同町内の国道397号沿いに国際リニアコライダー(ILC)誘致をPRする看板を設置。道行く人たちにILC計画をアピールしながら早期実現を願った。

 芦ケ沢地区は30世帯123人が暮らす小さな集落。同区と江刺区の境界に接しており、地区内を通る国道397号は内陸と沿岸を結ぶ重要道路で、ILC誘致が実現した場合には、JR東北新幹線水沢江刺駅から実験施設までのアクセス路になる可能性も大きい。
 看板設置を提案したのは、同地区が地元で看板製作業(有)アトム工房=水沢区佐倉河字野田=を営む小野寺誠社長。小野寺社長が看板を寄付し、国道沿いにある佐藤自治会長の所有地に設置することになった。
 看板の大きさは横9.7m、縦1.5m。ILCのイメージ図や候補地の位置などに加え、「早期実現!! 私たちも応援します」といったスローガンも大きく記された。
 設置式には地元住民ら約40人が出席。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層が集まり、小沢昌記市長、佐藤建樹羽田地区振興会長らも駆けつけた。
 佐藤自治会長は「小さいけれど団結力が大きい集落から、ILCを応援しようという話となり実現した。最近のILCをめぐる動きはどうもトーンが下がっているように感じる。国道を通る他地域の人たちにもPRし、盛り上げたい」とあいさつ。
 来賓の小沢市長は「予定通り進めば2030年ごろには、多くの外国人研究者がやって来るかもしれない。今の小学生の皆さんが大人になるころなので、たくさん勉強して迎え入れてほしい」、佐藤振興会長は「早く『祝着工』の看板も取り付けられるよう、小さな地域から世界に向けて熱意を発信しよう」とそれぞれ呼び掛けた。
 市の担当者がILC計画の概要を紹介した後、出席者全員で「ILCを奥州市に誘致しよう」と声高く唱和した。

写真=設置したPR看板を前に、誘致実現のスローガンを唱和する芦ケ沢地区の住民ら
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