人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC意識した人材育成も(吉田政・奥州市委員長が教育行政方針)

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tanko 2017-2-25 10:20
 奥州市の吉田政教育委員長は24日開会の市議会3月定例会本会議で、新年度の教育行政方針を示した。初年度となる教育振興基本計画の基本理念は「学ぶことが奥州市の伝統であり未来である」。「生涯にわたる学習の中で、市の伝統である『学ぶ』ことを常に念頭に置き、『知育・徳育・体育』の調和的な推進を図るとともに、未来を拓く人づくりを推進する」とし、教育施策の着実な展開を強調した。
 「『生きる力』を育む学校教育環境の充実」や「次代をつむぐ歴史遺産の保存と活用」を施策に挙げ、市総合計画のうち教育委員会所管分を述べた。
 学校教育の充実に関わっては、就学前教育の充実や確かな学力の保障、不登校・いじめの防止、特別支援教育の充実を掲げた。児童生徒減少に伴い、学校の適正配置計画の策定に向け検討。グローバル化に対応し、「ILC(国際リニアコライダー)実現に向けたまちづくりに貢献できる広い視野を持った人材の育成にも取り組む」とした。
 教育施設は、教育・保育施設再編計画や学校給食施設再編計画に基づき改築の実施設計に着手。耐震化にも引き続き取り組む。文化財施設の再編統合については「老朽化が進んだ施設の貴重な資料の適切な保存と効果的な公開活用を行うため、整理統合について検討を始める」と述べた。
 「教育はまちづくりを支える人づくりの基盤を成す」とし、市の目指すべき都市像を見据え、「子どもたちの健全育成を主軸に、家庭・学校・地域と一体となって教育に取り組み、その重責をしっかり果たす」と締めくくった。
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