人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

利用案内に英字表記(水沢図書館、ILC誘致実現 見据え)

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tanko 2017-2-19 12:10
 奥州市立水沢図書館(及川一康館長)は、国際リニアコライダー(ILC)誘致実現後の国際化を見据え、利用案内表示の一部を英語化した。奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)のアドバイスを踏まえ、英語版の利用案内チラシを用意。書棚側面の表記も2カ国語に一新させた。新年度も同協会と連携し「在住外国人も利用しやすい図書館」を目指す。

 2013(平成25)年度に策定した同図書館利用推進計画の一環。「多文化交流」関連のコーナー新設へ向け、同協会メンバーに助言を求めたところ、「利用案内表示の多言語化を」「トイレの洋式化が必要」など館内の改善点を指摘された。
 同図書館は「分かりやすさ」「見つけやすさ」「使いやすさ」の3本柱を掲げ、2014〜2016年度に指摘箇所を順次改善。無線LANアダプターの整備を皮切りに障害者用トイレの洋式化、書架サインの英語表記を進めた。
 奥州市ILC国際化推進員のアンナ・トマスさんが翻訳協力し、昨年末に英語版・利用案内チラシの配布を始めた。同図書館利用パンフレットをはじめ、市内5館共通の利用券の使い方、貸出期間や冊数などを英語で表記。イラストも交え、在住外国人にも分かりやすい内容にまとめた。
 英語版チラシは、同図書館1階カウンターで配布している。全館共通の利用案内チラシは順次、各館に配置する段取り。新年度も同協会と連携しながら洋書のラインアップを見直し、蔵書の充実に努めるという。
 同図書館主査の及川浩子さんは「ILC誘致に関係なく、普段から外国出身の人たちが調べ物をしたり、情報を得たりする際に図書館を気軽に利用できるよう、段階的に環境を整えていきたい」と話している。

写真=水沢図書館カウンターで配布中の英語版利用案内パンフレット
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