人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

成果 花咲く探究心(水沢高生理数科2年生、課題研究発表)

投稿者 : 
tanko 2017-1-22 16:30
 岩手県立水沢高校(安藤泰彦校長、生徒723人)の理数科2年生による課題研究発表会が20日、奥州市水沢区龍ケ馬場の同校志学館で開かれた。生徒たちは、月の満ち欠けや石垣の耐久力、光と種子発芽など探究心を傾け研究してきた一年間の成果を堂々と披露した。
 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を受ける同校恒例の発表会。2年生39人が11班に分かれ、それぞれが取り組んだ研究結果を報告した。
 小野寺菜々子さん、北宮聡子さん、今野育海さん、千葉しおりさんの4人は「有色の溶液に含まれるビタミンC量の測定」をテーマに、化粧水や日焼け止めなどに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)の抗酸化作用について研究した。
 小野寺さんらは、市販の緑茶やリンゴジュースなどに含まれるビタミンCの定量を計測するため、ヨウ素でんぷん反応を用いた酸化還元測定を実施。実験の過程で、強酸性の溶液が有色溶液の退色を防ぐことができ正確な測定が可能になると分かったといい、「他の溶液ではどのような結果が得られるか検証していきたい」と新たな研究課題も明確にした。
 発表会は理数科の1年生のほか、岩手大学の教授らも聴講。生徒たちの発表に真剣に耳を傾け、アドバイスを送った。

写真=課題研究を発表する水沢高校理数科の生徒たち
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