人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

気砲に目丸く 科学する心、児童育む(前沢区生母)

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tanko 2017-1-13 16:10
 生母(せいぼ)地区放課後子ども教室の冬休み特別講座「サイエンススクール」は12日、奥州市前沢区生母の赤生津(あこうづ)地区コミュニティーセンターで開かれた。地元の小学生11人が科学遊びを通じて、空気の性質に理解を深めた。
 子どもたちに科学への関心を持ってもらおうと同教室運営委員会(千田敏彦委員長)が主催し3年目。講師は奥州市水沢区のNPO法人イーハトーブ宇宙実践センター・サイエンススクールリーダーの小野寺喜美男さん(70)が務めた。
 今回のテーマは「空気の力」。子どもたちは小野寺さんの指導の下、見えない空気の力や動きを調べた。
 段ボール箱に穴を開けて作った「空気砲」では、箱の中に煙を入れてから“発射”。子どもたちは空気砲から放たれて向かってくる煙の輪に、一斉に声を上げて喜んだ。
 小野寺さんは「空気砲から出た空気の塊は渦を巻きながらドーナツ状になって進む。渦を巻くことで形が変化せずに進むことができる」などと説明し、空気の動きの面白さなどを伝えた。市立前沢小3年の佐藤結菜さん(9)は、空気砲でビニールシートを揺らす遊びに夢中。「穴の大きさや数で出てくる空気の強さが変わるところが面白い」と笑顔を見せた。
 同実行委の鈴木真毅夫委員(70)は「学ぶことの面白さを感じるきっかけになってくれればうれしい」と、子どもたちの様子に目を細めていた。

写真=段ボール箱の空気砲から放たれる「空気の輪」に見入る子どもたち
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