人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

社会問題 科学的視点で(SSHの水沢高、1年生が研究成果発表)

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tanko 2017-1-25 16:10
 岩手県立水沢高校(安藤泰彦校長、生徒723人)の1年生たちは24日、医療や福祉、環境などの社会問題を科学的な観点から考察したサイエンスアクセス(SA)の成果を発表。独自の視点で研究に向き合い導き出した分析結果を堂々と披露し、情報活用能力や課題意識を高め合った。
 文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける同校の1年生が毎年取り組む独自のプログラム。現代社会が抱える問題を科学的な見地で明らかにし解決方法を考えることで、正しい科学技術の活用や意思決定のできる人材の育成などを目的に取り組んでいる。
 1年生244人は、情報、医療、エネルギー、都市、防災など8大テーマの中から選択し、昨年�o月からテーマ別の班で課題を掘り下げてきた。
 A1判のポスターにそれぞれのテーマごとに取り組んだ課題や解決方法を盛り込み発表。最先端医療や情報化社会における問題、震災復興など現代社会の問題点から見いだした解決方法や思いを発表し、互いに意見を交わし合いながら新しい視点も身に付けた。
 先進国と途上国の医療格差をテーマに取り組んだ鈴木結衣さん(16)は「同じ世界なのに先進国と途上国では医療技術や人々の寿命が全然違った。人見知りだったので発表を通じて度胸がついた」と自信を深めていた。

写真=研究成果を盛り込んだポスターを発表する水沢高校の生徒
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