人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

科学通じた学び 多岐に(奥州市内中学生つくば研修 成果を報告)

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tanko 2017-1-26 16:00
 奥州市内の中学2年生31人が参加し、今月上旬に実施した本年度科学体験研修の報告会が25日、奥州市役所江刺総合支所多目的ホールで開かれた。茨城県つくば市の研究施設などを訪れ、最先端の科学技術を間近に感じた生徒たち。国際リニアコライダー(ILC)の北上山地誘致実現が期待される中、人類共通の謎を科学的に解き明かすことの意義を実感しながら、疑問に立ち向かうために必要な努力、仲間との協調性の大切さを学んだ。

 同研修は旧水沢市教育委員会が始め、今回で14回目。4日から6日までの3日間、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターや高エネルギー加速器研究機構(KEK)などを訪れた。
 研修後、生徒たちは感想文や報告会用の原稿、使用写真をまとめるなどの作業を実施。保護者や在籍校の校長、市議会議員らが見守る中で発表に臨んだ。
 班ごとに分担して、初日から帰路に就くまでの様子を紹介。「新しい実験装置で得られた成果が、私たちの生活にどう関係してくるか、各自で調べてみたい」「ILCが誘致されたなら、今回学んだことを生かせるようにしたい」など、施設見学や現場で働く研究者の講演で感じたことを率直に述べた。
 各班は、なるべく異なる学校の生徒同士になるように編成した。水沢南中の佐々木瑞希さんは「研修に向かうまではどこかよそよそしかったけれど、施設を回って学習を重ねていくうちに、お互いが親しくなり、最初の雰囲気がうそのようになった」と話しながら、貴重な研修機会をつくってくれた保護者や学校関係者らに感謝の思いを伝えた。
 田面木茂樹教育長は「奥州市ではILC誘致に取り組んでいて、皆さんも将来ILCに何らかの形でかかわってほしいとの思いを込めて研修を実施している。今回の研修テーマは『踏み出せ科学の一歩』だが、まさにILCに向けた一歩になる。研修で得た経験を将来のために生かしてほしいし、ぜひそれぞれの学校の中でも広めてほしい」。団長を務めた田原中学校の石川勝也校長は「難しすぎる内容も確かにあったが、次の勉強につながる良い機会になったはず。今後もこの研修が続くことを祈りたい」と述べた。

写真=つくば市での研修成果を発表する生徒たち
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