人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILCテーマにした講演も(金ケ崎町内の企業団体が新年交賀会)

投稿者 : 
tanko 2017-1-22 15:20
 金ケ崎町商工会と金ケ崎企業クラブ、胆江法人会金ケ崎支部による町商工会会員等功労者表彰式・新年交賀会は20日夕、金ケ崎町のホテルみどりの郷で行われた。長年にわたり各団体に貢献してきた3人に表彰状を贈り、功績をたたえた。式に先立ち行われた新春経済講演会では、東北大学大学院の佐貫智行准教授を講師に迎え、国際リニアコライダー(ILC)が地域にもたらす効果について理解を深めた。
 町商工会の菊地清晴会長は「地域の総合経済団体として必要とされる存在であり続けるため、創設の理念に立ち返り、地域経済の振興発展に頑張っていきたい」とあいさつ。金田整一さん(金ケ崎中央商工振興会)、木村忠弘さん(金ケ崎企業クラブ)、佐藤徹さん(商工会青年部)に表彰状を贈った。
 講演では、佐貫准教授がILC建設の目的などを解説した上で、「ILCが生み出す何かとつながる準備」の重要性を強調。スイスのCERN(欧州原子核研究機構)で研究者が生み出した情報共有のシステムがインターネットとして発展したことなどを例に、「何が生み出されるかは分からないが、見る人が見れば世界を変えるものが生み出されるかもしれない。そのコアが生み出された時に拾い上げられるよう、つながる準備が必要」と指摘した。
 「研究者であろうが、子どもや高齢者であろうが、自分の生活を良くするためにアイデアを出そうという雰囲気で地域を覆い尽くすことで、ILCが生み出す何かとつながっていく」と佐貫准教授。意識的にILCに関わっていく重要性を訴えた。
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