胆江2市町で仕事始め式 (奥州市長はILCに言及)
- 投稿者 :
- tanko 2017-1-5 10:30
胆江2市町は4日、仕事始め式をそれぞれ行い、両首長が訓示して2017(平成29)年が本格始動した。小沢昌記奥州市長は「市民ファーストで物事を思考し、いかに『成し遂げる』かを考え実行してほしい」、高橋由一金ケ崎町長は「世界情勢は大きく変わる節目の年。変化の胎動を感じながら、地方自治がどうあればいいのか考え、取り組んでいきたい」と訓示した。
奥州市の仕事始め式は市役所本庁講堂で行われ、各行政委員会の長や部課長級職員ら約90人が出席した。
小沢市長は年度内に策定する第2次市総合計画に触れ、計画に盛り込む人口対策と国際リニアコライダー(ILC)実現の二つの戦略プロジェクトは「市の総力を挙げて取り組む」と決意。ILCは市の発展を支え「子どもたちや孫たちにつながる大きな希望の光」と強調した。
日々の職務は「まちづくりのプロフェッショナルとして、市民ファーストで物事を思考し実行してほしい。『できない』ではなく、いかに『成し遂げる』かを考えてほしい」と職員に求め、「今年はさらにいい年にするとの思いを込めてきょうから始めよう」と呼び掛けた。
金ケ崎町では、役場4階大会議室に職員約80人が整列。高橋町長は訓示で「第10次総合発展計画2年目。1年目に確認し進めてきた段取りや方向性をきちんと実行する年。計画に対する自分たちのポジションやセクターを確認し、今年どう取り組むか考えてほしい」と求めた。
10次総計の中で、町まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置付ける▽若者が暮らしたいまち▽女性に魅力的なまち▽活力と特色のある地域――をつくる3重点プロジェクトの確実な推進を掲げるとともに、人口減少社会の中で「今後は制度を見直し、どういう仕組みをつくるかが大事」と変革の必要性を強調。自治体経営検討チームを立ち上げ、地域経営改善の在り方検討に着手する考えを示した上で、「自分の仕事を通して業務改善を考えてほしい」と呼び掛けた。
写真上=「健康に留意し、さらにいい年に」と訓示する小沢昌記奥州市長
写真下=「物質的だけでなく心のサービスを」と業務改善を求めた高橋由一金ケ崎町長