人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

研究施設支える技術力 県内外の企業53社集い展示会(LCWS会場)

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tanko 2016-12-7 10:30
 国際リニアコライダー(ILC)建設に関係する国内外の加速器関連産業や土木建築業者らの取り組みを紹介する「企業展示会」が6日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)8階で始まった。5日に開幕した国際会議「リニアコライダー・ワークショップ(LCWS)2016」の併催行事で、研究者のみならず一般の人も見学できる。8日まで。
 LCWSに参加している各国の素粒子物理学者らに、日本の加速器関連産業やそれを支える企業技術を広くアピールしようと、東北ILC準備室(室長・鈴木厚人県立大学長)が主催。ILC誘致を進める産学官連携組織「先端加速器科学技術推進協議会(AAA)」や東北経済連合会ビジネスセンター、いわて産業振興センターが連携し、参加企業を募った。
 県内12社、県外41社が出展。奥州市からも前沢区の千田精密工業と、江刺区のサンアイ精機が展示ブースを出し、会議の合間や昼休みに訪れた国内外の研究者らに自社製品を説明していた。
 県政策地域部科学ILC推進室の熊谷郁夫・ILC推進課長は「研究者に対する外向きのアピールの目的もあるが、県内外の企業が互いに情報のやりとりをして、将来的なILC建設に向けた技術協力や連携へと結びつけるきっかけにもしようと企画した。一般の県民の方々にもご覧になっていただき、最先端の技術を用いて造られるILCに興味を持ってもらえたら」と話す。
 入場無料で、時間は午前10時から午後4時まで。8日はパネル展示のみとなる。
写真=加速器関連産業が集まった企業展示会(盛岡市のアイーナ)
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