人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

国際融和の役割担う研究施設に(LCWSで河村国会議連会長)

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tanko 2016-12-6 10:40
 LCWS2016の全体会議には、超党派の国会議員で結成するリニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟(ILC議連)の河村建夫会長(衆院山口3区)も参加し、基調講演。イギリスのEU離脱やアメリカ大統領選など、世界的にみられる「自国優先主義」の風潮を取り上げながら、科学が国際融和の役割を果たすべきだと強調した。
 同日のLCWS全体会議で報道陣に公開されたのは、冒頭の達増拓也知事による歓迎スピーチまで。河村氏はじめ高エネルギー加速器研究機構(KEK)の山内正則機構長、LCCのリン・エバンス最高責任者らの講演は非公開の扱いだった。
 河村氏は自身のインターネット交流サイト「フェイスブック」で講演の概要を明らかにし、日米政府間での共同作業の状況などを報告したという。世界各地で自国優先主義の傾向が強まっていることにも触れ「日本こそ科学をもとにした世界融和の役割を果たすべきだ。日本から『サイエンス・ファースト』というメッセージを発信していこう」などと呼び掛けた。
 河村氏はフェイスブック内で「日本が『サイエンス・ファースト』を合言葉に、世界を科学でつないでいく。その象徴の一つが、国際リニアコライダーだ」と訴えている。
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