人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

飲食店メニュー多言語表示 奥州市江刺区の企業がアプリ開発(ILCも意識)

投稿者 : 
tanko 2016-8-24 15:35
 奥州市江刺区の(株)ショージック(東海林誉社長)は、多言語案内アプリを開発した。スマートフォン(スマホ)やタブレットによる簡単な操作で、飲食店のメニューや観光案内などを多言語で表示できるもので、外国人旅行客への接客サービス補助として活用可能。現在、世界遺産登録によって多くの外国人客が訪れる平泉町・中尊寺境内のレストランで実用化しており、スタッフ、旅行客双方に好評だという。東海林社長(39)は「当地方の国際的な地域づくりに貢献したい」と話している。
(稲田愛美)


 インバウンド(訪日旅行)の増加に伴い、さまざまな外国人への対応が必要となる中、特に接客の場面でスタッフの負担軽減につなげようとアプリを開発。導入第1弾となる同町のカフェ&レストラン中尊寺かんざん亭では、メニューやアレルギー、オーダー方法などレストランの利用上必要な情報を英語、中国語、韓国語の3カ国語で表示している。
 タブレットやスマホ、パソコンなどで簡単に操作可能。各店舗のニーズに応じたオリジナルのアプリを制作するため、言語の種類やデザインなど自由にカスタマイズできる。掲載情報の更新も、アプリを修正しダウンロードするだけで、迅速に対応できる。
 沿岸地域へのクルーズ客船寄港が増えているほか、奥州市では台湾をターゲットとしたインバウンド戦略が本格化するなど、外国人旅行客向け接客サービスのサポート需要は高まっている。東海林社長は「ILC(国際リニアコライダー)実現も視野に、当地方の国際的な地域づくりに持てる技術で貢献できたら」と意欲をのぞかせる。
 今後は動画や声によるアナウンス機能の搭載なども進めていくという。

写真=多言語メニューアプリを導入したかんざん亭のメニュー表
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