人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

候補地最寄り駅で誘致PR(水沢江刺駅東口に看板)

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tanko 2016-8-4 9:20
 水沢区羽田町のJR水沢江刺駅(寺田亮司駅長)の東口広場に3日、国際リニアコライダー(ILC)の誘致をPRする看板がお目見えした。市が設置準備を進めていたもので、市内外の駅利用者に対し、大型科学プロジェクトの誘致をアピールしていく。同駅は市の玄関口であると同時に、ILCの有力候補地である北上山地の最寄りの新幹線駅。看板設置のほか、駅舎内の「南岩手交流プラザ」にILCのPRコーナーを開設する計画も進行している。
(児玉直人)

 素粒子物理学の国際研究拠点として計画されているILC。研究者らは、北上山地が国内候補地に一本化した際、新幹線沿線への中央キャンパス(国際研究所施設)設置を強く推奨している。市が今年策定した「ILCまちづくりビジョン」には、同駅周辺にイノベーション(技術革新、新たな価値の創造や社会を変化させる活動)拠点を形成する考えが盛り込まれている。ILCとそれに関連する施設の立地において、新幹線駅の存在は非常に重要な要素と言える。
 同駅は胆江地区や沿岸地域からの利用が多いほか、県外のビジネス客や観光客が降り立つ。市はこれまで、同駅正面口(西口)にある既存の広告塔に縦型の看板を設置していた。現在は、いわて国体の看板に隠れている状態だ。
 一方、東口についても無料駐車場やレンタカーを利用する人の出入りが多いことから、新規に看板を設置する作業を進めていた。
 看板の大きさは長さ7・28m、高さ91cm。両面に文字や画像が印刷されている。設置場所は東口広場の生け垣で、駅から出てきた人たちだけでなく、駐車場から駅に向かう人たちにも視認しやすい高さとした。同駅と候補地までの距離や位置関係を記した地図も記されている。
 市は、駅舎内の「南岩手交流プラザ」の一角を利用し、ILC計画の目的や意義、研究概要などを紹介するPRコーナーの整備も進める。いわて国体開催までに、ある程度の形に仕上げたいという。

写真=JR水沢江刺駅東口の生け垣にお目見えしたILCのPR看板
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