人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC誘致へ国際化環境整備 新江刺まちづくり計画策定(奥州商工会議所江刺支所)

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tanko 2013-2-11 12:20
 江刺区の中心市街地活性化策を盛り込んだ「新江刺まちづくり計画書」がまとまった。江刺ならではの特徴や資源を活用し、歴史・伝統の継承、郷土愛醸成、観光施設えさし藤原の郷との連携といった観点から全29目の具体事業を掲げた。同計画を基に、在住者も観光客も楽しめるまちづくり事業を広く展開する。

 2008(平成20)年度に旧江刺商工会議所が策定した「江刺まちづくり革新計画書」の次期計画。中心市街地活性化に向けた取り組みを継続するため、奥州商工会議所江刺支所の自立的まちづくりモデル創出支援事業委員会(委員長・海鋒守奥州商議所副会頭)が革新計画書を継承する形で策定した。事業期間は2013〜2017年度の5カ年。
 基本コンセプトは「江刺の魅力をさらに磨き上げる〜江刺のまちづくりの力を継続させよう〜」。▽歴史・伝統・文化を尊重し継承する▽江刺を知り郷土を愛する▽高齢者と若者が集い楽しいまちをつくる▽えさし藤原の郷との連携を図る▽災害に強いまちを目指す▽国際化を目指したまちをつくる――の六つの基本方針を定めた。
 具体的には、江刺のまちづくりを考える実践的組織として「江刺まちづくり市民会議」を新たに発足させる。「ラブえさし」運動と銘打ち、郷土愛を高めるためロゴやステッカーの作製などに着手。関係団体や市民と連携し運動を展開していく。
 岩谷堂城跡を検証し保存へ向け標柱を設置するほか、江刺のB級グルメを発掘し、B-1グランプリの開催を模索。高齢者や若者が集う場として、軽トラックを活用した「軽トラマーケット」、区内の飲食店を回りながらの集団お見合いイベント「蔵まち婚」なども計画する。
 国際リニアコライダー(ILC)建設誘致と連動させ、ILC関連のフォーラム開催や国際的に活動する企業の誘致など、国際化への環境整備も進める。
 今後は行政や関係機関・団体に同計画書を提出。事業推進に向け協力と理解を求め、江刺の中心市街地活性化につなげていく。
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