人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

国内の若手研究者ら集い一関で夏合宿(県内高校生とも交流)

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tanko 2016-7-22 11:50
 国際リニアコライダー(ILC)の実現を目指し、国内の若手研究者らが交流する「加速器・物理合同ILC夏の合宿2016」が、23日から4日間の日程で一関市内を会場に開かれる。24日には、県立水沢高校をはじめとする県内の理数系学科設置高校の生徒らが、合宿に参加する研究者や技術者と交流する場も設定。講演やグループ対話を通じ、科学と研究職を身近に感じてもらう。
 県科学ILC推進室などによると、同合宿は2011(平成23)年から毎年この時期、国内で会場を変えながら実施。加速器科学者と素粒子物理学者間の情報共有や共通認識の醸成、ILC実現を見据えた若手研究者間の交流を促す目的で、関係研究機関や大学の教授らが組織委員会をつくり開催している。
 今年は、ILC建設候補地の北上山地周辺での開催に向け準備を進めていた。約60人の研究者らが参加を予定。県立大学の鈴木厚人学長がILCに対する地方の取り組みについて紹介するなど、ILC実現に向けた動向や関係する技術について理解を深める。
 24日には、合宿に参加する研究者や技術者と県内の高校生らとの交流会が一関図書館で開かれる。ILCに対して理解を深めるだけでなく、研究者や技術者になぜなったか、なるために必要な努力は何かなど、進路選択の参考になる話題にも触れる。参加生徒の募集は既に締め切られている。
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