人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

G7財務相会議・歓迎行事で「北上山地」PR(東経連と東北推進協)

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tanko 2016-5-25 12:00
 東北経済連合会(東経連)ビジネスセンターと東北ILC推進協議会は、仙台市内で20〜21日に開かれた先進7カ国(G7)財務大臣・中央銀行総裁会議に合わせ、奥州市江刺区東部などが有力候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」のPRを実施。展示を見た人たちからは、「ぜひ東北に来てほしい」など、期待の声が寄せられた。

 PR活動は同会議開催前日の19日、仙台国際センター=仙台市青葉区=で実施。歓迎レセプション会場入り口に設けられたブースでは、ILCのほか、東北6県と新潟県の優れた工芸品や加工食品も紹介した。
 ILCコーナーには、電子と陽電子の衝突反応をとらえる検出器の模型が展示されたほか、PR動画も放映。検出器の模型は、一関市がJR一ノ関駅新幹線コンコースや同市庁舎内に展示しているもので、東経連が借り受け紹介した。地下実験ホールに検出器が設置された状態をイメージできる。
 東経連の担当者によると、当日は岡田直樹財務副大臣(参院・石川)や国内外のメディア関係者、随行職員らがブースに立ち寄り、東経連職員らの説明に熱心に耳を傾けたという。担当者は「世界中の人たち、特にもメディア関係者が大勢集まるような場でILCや東北の復興の様子を紹介できたのはとても良かった。ILC計画を知っている日本人も結構多かったが、初めてILC計画の存在を知った人でも、誘致意義などを説明すると『ぜひ実現してほしい』と理解を示していた」と振り返っていた。
 ILCは素粒子物理学の大型実験施設で、世界中の研究者や技術者らが計画に関与。奥州市江刺区から一関市千厩、宮城県気仙沼市にかけての北上山地が世界唯一の建設候補地になっている。

写真=G7財務大臣・中央銀行総裁会議のレセプション会場に設けられたILCの模型や解説文に見入る参加者たち=東経連提供
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