人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC候補地近傍 「人首町」を眺め賢治作品味わう(江刺区米里)

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tanko 2016-4-25 12:50
 江刺区米里の久須師神社境内(通称・壇ケ丘)に建立された宮沢賢治詩碑「人首町」の除幕式が24日、現地で行われた。米里地区宮沢賢治詩碑建立実行委員会(山崎勝委員長)会員や地元住民ら約60人が出席し、詩に描かれたままの情景が広がる丘からの眺めを堪能しながら、賢治が生きた時代に思いをはせた。(稲田愛美)


 賢治生誕120年を記念し、昨年8月に同実行委を組織して事業を企画した。建立場所は、詩「人首町」に登場する丘の一つ・壇ケ丘に決定。地域の3分の2以上の賛同、協力を得て、賢治が1924(大正13)年に同地区を訪れ「人首町」を書き上げた4月25日に間に合うよう完成させた。
 詩碑は縦90cm、横120cmの青御影石製で、宮沢家の親族・宮沢やよいさんが揮毫。賢治の実弟・清六さん(故人)の孫に当たる宮沢和樹さんをはじめ、米里振興会の平塚誠厚会長、市都市計画課の佐藤和憲課長ら5人が除幕し、建立を喜んだ。この日はやよいさんも駆け付け、「人首町」を朗読した。
 山崎委員長は「詩碑建立が子どもたち、地域の人たちの賢治作品への入り口となり、やがて文学への一つの道筋になれば。また世界の賢治ファンの『詩の散歩道』の一つに加えていただけたら。そして、やがて来るであろうILC(国際リニアコライダー)の研究者の方々を迎える文化的基盤作りの一端にもなることを願っている」とあいさつ。建立に携わった関係者各位に感謝した。
 地元米里保育園児と人首小児童8人が「雨ニモマケズ」を高らかに朗誦し、賢治作品を伝承した。

写真上=江刺区米里の壇ケ丘に建立された詩碑「人首町」の除幕式
写真下=詩碑の前で賢治の代表作品「雨ニモマケズ」を朗誦する子どもたち
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