人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

多文化共生 夢へ真っすぐ    石川緋香里さん(20) 

投稿者 : 
tanko 2016-1-17 9:20
 11カ国の青年たちが、7日間の陸上研修と34日間の船上研修・海外訪問研修を展開する次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ(SWY)」。岩手県の推薦と内閣府の選考を経て、120人の日本人参加枠の1人に選ばれた。
 「『にっぽん丸』に乗船し、インドとスリランカに向かう。バーレーンやタンザニアなど、なかなか接することがない国の青年も参加する。とても楽しみ」。異文化対応能力やコミュニケーション力に磨きをかける。
 中学と高校時代に、奥州市の海外姉妹都市を訪れる青少年相互派遣事業に相次いで参加した。「海外に行きたい!」。今振り返ってみれば単純な動機だったが、その後の進路や将来の夢につながる経験となった。
 「外国人は主張が強くて、相手の話は全然聞いてくれないという先入観があった。けれども、中学時代に訪れたオーストラリアのホストファミリーは、自分のつたない英語でもしっかり受け止めてくれた。派遣事業に参加できたからこそ、感じることができた温かさだった」
 二度の姉妹都市訪問の経験を無駄にしたくないと、岩手県立大学盛岡短期大学部国際文化学科へ進学。キャンパスライフを送る中、国際関係論の担当教員からSWY事業を紹介された。
 昨年のSWYには、本県被災地訪問プログラムが組み込まれていた。大船渡港に降り立ったメンバーと一緒に沿岸被災地を回り、日本人の参加青年の言葉が心に留まった。「海外留学するより短期間で自分を高められる。密度が濃いよ」
 その青年は、自分の意見を主張しつつ、相手の立場や考えも尊重していた。別の参加者は、たとえ英語が苦手でも、気後れすることなく思いを伝え、不足する部分は周囲の力を借りていた。
 コミュニケーションの方法は状況や相手によって、いくらでもあることをあらためて実感。姉妹都市派遣の際に自分自身を受け入れてくれた、ホストファミリーの「温かさ」にもどこか共通するものがあった。
 将来の夢は、生まれ育った地域で多文化共生社会の構築や国際化に貢献すること。「ILC(国際リニアコライダー)の誘致活動が進められているが、実現したらぜひ関係する仕事をしたい」 (児玉直人)

=======================================================================
 SWYから帰国した今春には、宇都宮大に編入する。編入試験とSWYの試験が同時期に続き、家族を心配させたが「やりたいと思ったら、とことんやる性分。頑固なんですね」。今月は成人式にも参加。18日からSWYの国内研修が都内で始まり、27日に横浜を出港。「今までにない中身の濃い1月です」。水沢区上姉体。
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/445
参照元
keyXmSK94jfdsjugerhjg2023-10-21 20:26
......more
keyXmSK94jfdsjugerhjg

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動