人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILCによる来訪者も反映を(奥州市の後期観光計画)

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tanko 2015-12-26 14:40
 奥州市は25日の市商工業振興審議会の会合で、市観光基本計画(2013〜2021年度)の後期計画(2017〜2021年度)の見直しについて説明した。広域的な誘客促進や胆沢ダム(奥州湖)を生かした観光振興策の強化などを念頭に、2016(平成28)年度末までに見直し後の後期計画を確定。さらに年度ごとに計画の進捗を把握し、必要に応じて見直すとした。
 奥州市の観光施策の指針となる同基本計画は、市総合計画に準ずる位置づけ。観光客誘致の推進や、市民、観光関係団体との連携、情報発信の充実など4項目を基本方針に掲げる。
 市商業観光課は、見直し後の後期計画で、対策を特に強化する必要がある項目として、(1)広域観光による誘客促進策(2)胆沢ダムを活用した観光振興策(3)訪日外国人誘客促進策――の各項目を明示。広域観光に関しては、世界遺産平泉との連携や、北海道新幹線開業に伴う道内からの誘客促進が必要とした。
 また、後期計画に新たに盛り込むべき視点として(1)市観光施設での民間活力の活用(2)民間での観光施策の充実(3)観光資源の顕彰・発掘――を挙げている。
 今回の見直し作業は、市や関係団体の職員らで組織する市観光基本計画策定委員会が主導する。関係団体などから意見を聴き取りながら2016年度中に見直しを済ませ、2017年度の予算要求に反映させる。2021年度末の計画終了まで、年度ごとに計画の進捗を把握し必要があれば見直しをかける。
 説明を受けた同審議会の委員は「ILC(国際リニアコライダー)誘致関係の入り込み客についても後期計画に反映できれば」などと述べた。
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