人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

欧州LHCで謎の粒子 存在の兆候か

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tanko 2015-12-17 17:00
 スイスとフランスの国境に位置する欧州合同原子核研究機構(CERN)運営の実験施設、LHC(大型ハドロン衝突型加速器=Large Hadron Collider)で、新しい謎の素粒子が存在するかのような兆候が確認された。16日までに粒子探索を行っている二つの研究チームが発表したが、素粒子研究に詳しい東北大学大学院の山本均教授ら関係者によると、現段階では新粒子の存在を明確にする兆候かどうかまでの判断にはまだ至っておらず、急ピッチでデータを探っている状況という。
 LHCは、地下に設置された1周27kmの円形加速器によって陽子と陽子を衝突させる素粒子実験施設。2013年に、万物に質量を与える「ヒッグス粒子」と思われる粒子が発見されたことで知られている。ことしから実験施設を高度化した新たな研究を始めている。
 北上山地が有力候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の国内誘致に関連し、文部科学省のILC有識者会議はことし6月、高度化したLHCで行われている実験動向を十分に分析・評価した上で、ILCの性能や得られる成果を見極めるよう提言している。
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