人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

海外へOshu発信! 東京五輪やILC誘致意識(奥州市観光物産協会)

投稿者 : 
tanko 2015-7-15 15:10
 奥州市観光物産協会(菊池達哉会長)は、来日外国人観光客の増加を踏まえ、海外向けのプロモーションに本腰を入れる。宣伝活動の前段として市内に在住または勤務する外国人を対象にしたバスツアーを複数回開催。同協会は「市内の外国出身者が身近な名所旧跡を巡り、奥州の歴史文化の一端に理解を深めることで、海外への情報発信のヒントを得たい」としている。

 2020(平成32)年の東京五輪へ向け、全国的に外国人観光客の増加が予想される。奥州市内では国際リニアコライダー(ILC)誘致後の国際化を視野に入れ、「外国人が暮らしやすいまちづくり」も急務になっている。
 同協会は、海外への情報発信の一環で「市在住等外国人バスツアー」を市と共催。広大な奥州を東西南北に分け、年度内に複数回の実施を見込む。このほど行われた初回のツアーには、国外出身者ら10人が参加。水沢〜江刺方面の寺院と観光施設を巡った。
 水沢区大手町の市立後藤新平記念館(高橋力館長)では、先見の政治家後藤新平(1857〜1929)の足跡と偉業に触れた。「業績の数々は、現代社会の発展につながっている」と高橋館長。英語通訳を介して苦学した医学校時代、「大風呂敷」と言われた東京市長時代など71年の生涯を端的に伝えた。
 一行は江刺区のえさし藤原の郷、水沢区の古刹・正法寺と黒石寺も訪問。同区在住でルーマニア出身のシェルバン・ヨネラ・クリスチーナさん(27)は「来日10年になるが、初めて訪れる場所ばかり。奥州の歴史文化に触れるいい機会になった」と話した。
 第2弾ツアーは、秋ごろの開催を予定。同協会は参加者の意見を踏まえ、外国人観光客への「おもてなし」の方策、ホームページの多言語化などを進めるという。

写真=東京放送局(現NHK)にあった初代総裁・後藤新平の胸像に興味津々の参加者
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