人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

経済団体の意見 奥州市のまちづくり構想に(奥州商議所ILC推進委)

投稿者 : 
tanko 2015-5-15 12:20
 奥州商工会議所の国際リニアコライダー(ILC)推進委員会(委員長・千葉龍二郎会頭)は14日、水沢区内のホテルで会合を開き、今後の活動の在り方などについて協議。奥州市が進めようとしている、ILC実現を意識したまちづくりビジョンに、経済団体としての意見や要望を届ける活動をするほか、外国人の受け入れ対応に向けた取り組みも実践する。
(児玉直人)

 委員ら26人が出席。奥州市ILC推進室の朝日田倫明室長を招き、ILC計画をめぐる研究者界や政府の動向、奥州市や関係団体の対応など最近の情勢について話を聞いた。
 奥州市は本年度、ILCまちづくりビジョンを策定予定。市民らが参加するワークショップでさまざまな意見や考えを吸い上げ、分野ごとの分科会、有識者らによる策定委員会で市が描く将来都市構想を年内にまとめる。
 政府による正式決定に至っていないため、具体的な動きに本腰を入れにくい雰囲気も漂う一方、候補地となっている地元の熱意をまちづくりビジョンの形で示すべきだという見解もある。朝日田室長は「ILCを誘致したいという市の本気度を示すことにもなる」と説明した。
 このほか、JR水沢江刺駅内の観光情報施設「南岩手交流プラザ」を、ILC計画をPRする場として活用できないか検討していく予定にあることも紹介した。
 商議所同委員会は市策定ビジョンに対し、地元商工業界としての思いを反映させるため、意見や要望を届ける活動をしていく考え。併せて、地域の国際化を見据え企業に対する外国人の就業受け入れ調査や外国語対応人材の育成などにも取り組む。

写真=ILCをめぐる直近の情勢や市の取り組みを説明する朝日田倫明室長(左)
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