人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

全国PRに全力(岩手県の宮昌隆進課長が講演)

投稿者 : 
tanko 2015-3-27 14:30
"Putting Full Effort Into Japan-wide PR (Lecture by Iwate Prefecture ILC Pref. Division Director)"
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2015032700

 岩手県科学ILC推進室の宮昌隆ILC推進課長は26日、奥州市水沢区星ガ丘町の奥州宇宙遊学館で講演し、新年度のILC(国際リニアコライダー)誘致をめぐる県の取り組みについて「全国にILC計画をアピールしていく必要がある。行政のみならず、一人一人が発信元になってもらえれば」と呼び掛けた。
 いわてILC加速器科学推進会議(亀卦川富夫代表幹事)の総会に合わせた記念講演で、宮課長は同会議員ら56人を前にILC誘致活動の動向や今後の見通しについて述べた。
 「県北や沿岸ではまだ弱いが、県内全体で6割の人が『ILC』を知っているとの報道もある。しかし、全国に目を向ければまだまだ認知されていない」と宮課長。その主な理由として▽日本政府がILC計画を正式に了承していない▽在京主要メディアに取り上げられない▽候補地から離れた地域ではなかなか関心が高まらない――ことなどを列挙した。
 県は4月に首都圏で開かれるシンポジウムやイベントを通じILCのPRを展開する予定。「行政だけでは限界があるので、皆さんが情報の発信元になるつもりで幅広くPRしてもらえれば」と訴えた。
 同推進会議総会では、新年度事業や予算などを承認。新年度から県立大学学長に就任する高エネルギー加速器研究機構(KEK)の鈴木厚人機構長を招いた講演会を7月25日に開催。2013(平成25)年度に制作したILCテキストの改訂版の発行も予定している。
写真=ILCを全国に周知する必要性を訴える宮昌隆課長
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