人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

多文化共生「奥州」へ 外国人市民と小沢市長、意見交わす

投稿者 : 
tanko 2015-1-25 14:30
[suze=large]To a Multicultural "Oshu": Foreign Residents and Mayor Ozawa Exchange Views[/size]
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2015012500

ILC建設や国際化視野

 多文化共生イベント「市タウンミーティング」が24日、水沢区吉小路の市水沢地域交流館(アスピア)で開かれ、市内在住の外国人市民と小沢昌記市長が膝を交えて意見交換。海外出身者も暮らしやすい街づくりを共に展望した。
 同ミーティングは市国際交流協会(佐藤剛会長)と市が主催し、外国人市民のネットワーク形成や国際リニアコライダー(ILC)建設を見据えた多文化共生社会構築を目指し5年前から毎年開催。外国人市民が日本で暮らす上での困りごとを聞き取り、行政サービスの向上に生かす狙いもある。
 市内では現在、約450人の外国人市民が生活している。この日はアメリカ、中国、韓国、フィリピン、ルーマニアなど外国出身の市民約20人が出席した。
 外国人市民が日本で生活していく上で一番のネックとなるのは、やはり言葉。昨年の同ミーティングでは「バス停留所などの標示や医療関係者の説明など言葉が分からない」といった意見もあった。
 この日参加した中国出身の男性も「日本に来て難しいことの一つが就職。言葉の壁があり職場でコミュニケーションが取れない」と吐露。「われわれから日本の文化に溶け込まなければならない面もあるが、日本人と外国人が共に活動できる場面がもっとあれば」と要望した。
 小沢市長は「国際交流協会が行う外国人市民向けの就職支援講座や市のサービスを効果的に利用してほしい。『こんなサービスがあるんだよ』ということを皆さんから他の外国人市民に広めてもらえたら」と呼び掛けた。
 他の外国人市民からは「飲食店や量販店が少ない」「子どもたちが遊べる大きな遊び場がほしい」「水沢駅通りが寂しい」などといった意見や要望が出され、小沢市長が一人一人の声に耳を傾け市の対策を説明しながら将来展望を示した。
 ILCについての勉強会も行われ、一大事業に理解も深めた。

写真=小沢昌記市長(左)に要望を伝えるアメリカ出身のビル・ルイスさん
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