人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

外国出身者 母の味紹介 (国際理解醸成へ講習会)

投稿者 : 
tanko 2014-12-12 9:20
Non-Japanese Introduces Home Cooking of Native Country
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014121200


 奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は11日、市内の各地区センターと協力して実施する「世界のダイニングキャラバン」をスタートさせた。前沢地区センターで初の料理講習会を開き、イギリス出身で水沢区台町在住の峯ロイスさん(50)が市民に英国のクリスマス料理を伝授。食を切り口に文化や習慣の違いを学んでもらい、国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現を見据え国際理解を育む機会にしていく。
 同協会は多文化共生の観点から、料理を通じて同じ地域に住む外国人と日本人が交流を図るきっかけにしようとキャラバンを初めて企画。各地区センターと共催で料理講習会を開き、地域の国際化と活性化につなげる。
 講師は基本的に奥州市内在住の外国出身者が務める。これまで国際協力事業があまり行われていなかった地区を中心に、キャラバンを展開する。
 前沢地区センターでの講習会には市民12人が参加し、英国の伝統的なクリスマスディナー料理であるローストチキンなどを調理。試食会ではロイスさん手作りのフルーツケーキも登場し、一足早くクリスマス気分を味わった。
 宣教師の両親に連れられ、生後数カ月で来日したロイスさん。父親はスコットランド系オーストラリア人、母親はイギリス人。日本人の夫と結婚して25年前に水沢へ移り住み、英会話教室を開設している。
 ロイスさんは「クリスマスは家族で過ごし、母親が料理を作り子どもが手伝う。わが家では、チキンが焼き上がったら切るのは父の役目だった。皿洗いは男性がすると決まっていて、結婚してからも夫らにはそうしてもらっている」と笑い、「イギリスは素朴な料理が多い。そのおいしさを知ってもらいたい」と願う。
 水沢区北田の坂本幸子さん(74)は「ローストチキンは難しそうだと思っていたが、案外簡単だった。先生も素晴らしく、和気あいあいとして雰囲気が良かった。今年のクリスマスは、習ったメニューに挑戦してみたい」と楽しんでいた。
 同キャラバンは来年1月、前沢区古城地区センターと水沢区佐倉河地区センターでも行う予定。

写真=英国の伝統的なクリスマスメニュー・ローストチキンを作る峯ロイスさん
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