人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

東北の熱意発信 水沢会場に来月シンポ(増田氏ら3氏講師)

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tanko 2014-7-23 19:50

 国際リニアコライダー(ILC)誘致実現に向けた機運を高める「先端加速器科学技術推進シンポジウム2014in東北・ILCの日本実現に向けて」は、8月23日午後1時半から市文化会館(Zホール)で開かれる。3人の講師が登壇。このうち前県知事の増田寛也氏は、人口減問題と絡めILCに対する期待を語る。入場無料。

 いわてILC加速器科学推進会議(亀卦川富夫代表幹事)や国際経済政策調査会(高橋佑理事長)、先端加速器科学技術推進協議会(西岡喬会長)などが主催。KEKや胆江2市町、胆江日日新聞社などが後援する。
 昨年のILC国内候補地決定と同じ日に開催日を設定。文部科学省内で国内誘致の是非に向けた諸課題検討が始まった中、東北の熱意を国内外に発信し、国民機運を盛り上げる機会として位置付けている。
 講師は増田氏のほか、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の鈴木厚人機構長と、東京大学素粒子物理国際研究センターの山下了准教授の3人。増田氏は、自身が座長を務める日本創世会議・人口減少問題検討分科会でとりまとめた、人口減少による地域崩壊や自治体運営の行き詰まりに関する調査結果を基に、人口減問題にILC計画を絡めて話題を提供する。
 KEKの鈴木機構長による奥州市内での講演は今回が初めて。「ILCが目指すもの」と題し、研究意義や波及効果などについて解説する予定だ。山下准教授は今後の見通しなどについて触れる。
 問い合わせは市役所ILC推進室(電話24・2111、内線415)へ。

写真=(左から)鈴木厚人氏、増田寛也氏、山下了氏
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