人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

速やかに国際調整を(東北推進協が政府、政界に要望)

投稿者 : 
tanko 2014-5-28 11:00
 東北ILC推進協議会(事務局・東北経済連合会)の代表・里見進東北大学総長と高橋宏明東経連会長らは27日、内閣府などを訪問。国際リニアコライダー(ILC)の北上山地建設に向け、誘致に関する方針を明確にし、国際調整を速やかに進めるよう要望した。

 要望活動には里見、高橋両氏のほか、岩手県ILC推進協会長の谷村邦久・盛岡商工会議所会頭らが参加。山本一太・内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)をはじめ、河村建夫元官房長官らILC超党派議連メンバーらの元を訪ねた。
 要望ではILC誘致について、安倍晋三首相が今年1月の施政方針演説で述べた「2020年『創造と可能性の地』としての新たな東北の姿」を実現する好機であるとともに、震災復興にも資するプロジェクトであることを強調。「東北は産学官一体となって研究者や家族の受け入れ環境整備、加速器関連産業の集積、国際性を持った人材の育成などに積極的に取り組み、最大限の努力をする覚悟がある」とアピールした。
 その上で政府や政界に対し「誘致検討方針を明確にし、資金の分担や研究参加に関する国際調整等を速やかに進めること」「早期に国内誘致を表明し、日本主導の国際プロジェクトとして進める国内体制を整えること」の2点を要望した。
 東北ILC推進協事務局によると、山本担当相は「要望の内容については承知している。文部科学省に設置された有識者会議で協議された内容を見ながら、検討していきたい」と話した。
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/268

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動