人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

若者・女性を地域づくりの主役に(県南振興局が地域経営推進費配分)ILCも推進

投稿者 : 
tanko 2014-4-26 9:30
 県南広域振興局(遠藤達雄局長)は本年度、若者や女性のパワーと魅力に着目した地域づくり事業に力を注ぐ。地域経営推進費を活用し、観光情報発信や伝統工芸後継者育成、就職支援など、若者や女性を意識したさまざまな取り組みを展開する。
 岩手県は、東日本大震災からの本格復興や地域振興を図る上で、若者や女性が持つパワーに着目。今年2月、達増拓也知事は「いわて若者活躍支援宣言」を発表し、NPO・文化国際課と青少年・男女共同参画課を統合して環境生活部内に「若者女性協同推進室」を設置した。
 県南局もこの動きに連動し、ものづくり産業を中心とした地場企業の振興、世界遺産「平泉」を核とした観光事業、地域農業の振興、国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現など従来の取り組みに、若者や女性の参加を促す事業を企画。「若者や女性が躍動する県南圏域づくり推進事業」として、本年度地域経営推進費から501万7000円を振り分け、各種事業を展開する。
 若者の活躍を後押しする事業では、伝統工芸や農業の後継者育成に関する取り組みを実施するほか、医療分野への進路選択を支援するセミナーなどを開催。学生向けの企業見学会の開催など、若者の地元定着を図る。
 女性ならではの感性や視点を生かした事業として、観光地域資源の発掘や情報発信などを予定。ILC誘致活動に絡め、理系女子が集まる会合の開催も計画している。また、女性が活躍できる場を広げる策として、農業経営への参画を支援する取り組みや、ものづくり業界における女性社員らによる連携の実現なども進める方針だ。
=======================================================================
本年度の地域経費
県と市町56事業に総額1億2000万円
 県南広域振興局の本年度地域経営推進費が決まり25日公表された。同局が直接実施する34の県事業に6853万4000円、市町が実施する�{の市町事業に5139万1000円が割り当てられた。
 観光集客や農林畜産業の振興、産業人材育成など、地域特性に応じた行政施策に県予算を配分するのが目的。
 県事業は、ものづくり人材の育成やILC誘致活動など34事業を推進。このうち、484万3000円を充てる「脱脳卒中宣言事業」では、生活習慣病予防に向けた専門研修の充実などを図る。
 市町事業への配分は補助金的な性質がある。奥州市は前年度より3事業少ない3事業が対象だが、配分額は387万7000円増の753万1000円。新規事業として、地元企業からの相談や助言を受け付ける「産業支援センター」の設置を目指す。
 金ケ崎町は前年度より1事業多い4事業。配分額は474万1000円少ない275万2000円。城内諏訪小路伝建群地区に建設を進めている歴史資料館「金ケ崎要害歴史館」の開館記念式典や企画展の開催に111万9000円を配分した。
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/256

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動