人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

会員拡大“東北外”も (東北ILC推進協)

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tanko 2014-4-22 7:30
 東北ILC推進協議会(代表・里見進東北大学総長、高橋宏明東北経済連合会会長)は、ILC(国際リニアコライダー)の誘致実現を強力に進めるため、会員対象を東北以外の関係者にも拡大する。22日に仙台市内のホテルで開かれる本年度総会に規約の一部を改正する議案が提出される。本県からは達増拓也知事、小沢昌記奥州市長らが出席する予定だ。
 同協議会は、東北加速器基礎科学研究会として2009(平成21)年4月に発足した。当初はILCへの理解を深めることに重点を置き活動していたが、2012(同24)年7月に「ILCを核とした東北の将来ビジョン」を策定、公表したのを機に同協議会に改組。東北へのILC誘致実現を前面に打ち出した活動を展開してきた。
 会員は胆江2市町を含む地方自治体や大学、企業、ILC誘致団体などで構成しており、今月2日現在で128会員が加盟している。
 同推進協事務局の東北経済連合会(東経連)によると、現規約には会員の範囲について「東北地方」と明記されている。本年度総会では、この条件をなくす規約改正案を提出。会員範囲を“東北限定”とせず、幅広い賛同者を募ることにしている。組織名の「東北」はそのまま維持する。
 総会ではこのほか、国などに提出する要望内容について決議。ILC誘致を国家プロジェクトとして早期に位置付けるよう求める。
 総会後はILC計画に関する最近の動向と今後の流れについて、東京大学素粒子物理国際研究センターの山下了准教授が講演する。
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