人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC含め新たな地域社会形成の時代に (金ケ崎町長選 3選の高橋氏が抱負)

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tanko 2014-3-4 10:00
 2日に投開票が行われた金ケ崎町長選で、3選を果たした高橋由一(たかはし・よしいち)氏(67)。一夜明けた3日、町選挙管理委員会の畠山寿幸委員長から当選証書を受け取り、3期目の抱負などを語った。


――当選から一夜明けての感想、抱負は
 選挙戦を通じて、2期8年努力してこられたのは町民の大きな支援と協力があったからこそと実感した。町民のため、さらに責任を感じて取り組まなければならない。継続性を大事にしながら町民の信頼と期待に応えるよう、3期目も一生懸命頑張る。
――相手候補が得票した2831票をどう受け止めるか
 時間のない中で健闘されたと思う。私の政策、行政運営に対するご意見もある。その点については真摯に受け止めながら町政を進めていく。
――金ケ崎診療所の今後は
 町が責任を持って医師を確保し運営する。福祉、子育てにかかわる総合施設として、少子高齢化に対応した施設の在り方や進め方の検討に早急に入る。医師と町民とが一体となった地域医療を推進する。そして、医師が働きやすい環境をつくり、在宅診療をより推進していきたい。
――奥州、北上との2市1町による連携の構想は
 自立の町として、自己責任、自己完結の自治を確立すると同時に、広域連携の時代に入っている。奥州、北上と2市1町でこれからの20年30年を見据えた産業振興や公共的な福祉、医療、交通などいろんな分野で検討が必要。ILC(国際リニアコライダー)を含め、新しい地域社会が形成される時代に入る。少子高齢化による人口構成が変化していく中で、新産業都市として生産年齢人口の確保が最大の課題。人口対策をしっかりと位置づけながら、工業、商業、農業それぞれに活力ある推進策を計画化しなければならない。
写真=当選から一夜明け、3期目の抱負などを語る高橋由一氏

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【基本情報】
 ※金ケ崎町(かねがさきちょう) ……岩手県南部の胆江2市町を形成する町で、南は奥州市、北は北上市に接する。人口は16,098人(2014年1月31日現在)。
 町東部に国道4号、東北自動車道、JR東北本線がそれぞれ南北に貫いており、これらの交通網の沿線に町の主要機能や商業施設が集中し、人口も多い。西部は自然豊かな農業地帯が広がり、酪農も行われている。
 県内屈指の規模を誇る岩手中部工業団地には、トヨタ自動車東日本岩手工場や関連する自動車部品工場が集積しているほか、製薬会社や各種工業部品加工メーカーの工場もある。新興住宅地も多く、同工業団地内の工場だけではなく、奥州市や北上市の企業に勤務している住民も少なくない。こうした特性から、いわゆる町外出身の「新住民」が多い地域でもある。

 ※金ケ崎町長選 ……任期満了に伴い2月25日告示。現職で3期目を目指す高橋由一氏(67)=無所属=と、新人で元町住民課長の及川暉(おいかわ・てるひさ)氏(71)=無所属=が立候補した。3月2日投票が行われ、即日開票の結果、高橋氏が5891票、及川氏が2831票で高橋氏が3選を果たした。投票率は67.25%だった。
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