人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

候補地近隣住民計画に興味津々(江刺・藤里地区)

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tanko 2014-2-26 9:20
 藤里地区センター主催の「ILC講演会」は24日、江刺区の同センターで開かれた。地区住民ら25人が参加。NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター理事長の大江昌嗣さん=国立天文台名誉教授=が、国際リニアコライダー(ILC)計画について解説した。
 江刺区東部を含めた北上山地は、昨年8月にILCの国内候補地に決定。事実上、世界で唯一の建設候補地に選ばれたことを意味しており、建設想定エリアからもほど近い藤里地区でも話題を呼んでいる。
 大江さんは「ILCがやってくる!!宇宙誕生の謎に挑む」をテーマに、ILC計画の背景や今後の展望などを話した。
 同山地が候補地に選ばれた理由として、南北に細長い花こう岩の岩盤が存在しており、振動などの影響を受けにくい点があげられる。この丈夫な岩盤に着目して建設され、今なお現役の研究施設が、同区の阿原山山腹にある「江刺地球潮汐観測施設」だ。
 同施設は国立天文台水沢VLBI観測所に所属。太陽や月の引力で地球がごくわずかに変形する現象を観測している。
 大江さんは「世界に同様の施設があるが、阿原山で得たデータが素晴らしく正確で奇麗なものだったので、世界的に注目された。このことで水沢の天文台を会場に国際会議が開かれたほど」と説明。潮汐観測施設の存在も、ILC建設候補地に選ばれた遠因になったとの考えを示した。
 このほか、ILCによって期待される宇宙誕生の謎の解明や、実現に向けたスケジュールなどについても分かりやすく説いた。
写真=ILC建設候補地に北上山地が選ばれた背景などを話す大江昌嗣さん
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