人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

KEKにILC推進準備室を設置

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tanko 2014-2-8 18:50

茨城県つくば市の大学共同利用機関法人・高エネルギー加速器研究機構(KEK)は7日までに、国際リニアコライダー(ILC)計画に対応する「ILC推進準備室」を設置した。室長は鈴木厚人機構長が兼務。現推進体制を見直し、計画の具体化に向けた準備を加速させる。
 素粒子物理学の国内研究拠点であるKEKは、ILCの国内推進母体としての役割を担っている。つくば市内のKEK敷地内では現在、「先端加速器推進部・リニアコライダー計画推進室」が中心となり、国内外の研究機関・大学と共にILCに使用する加速器や実験用測定器の技術検討、開発を行っている。
 新設する準備室では、ILC計画をより具体化するため、従来の技術検討・開発に加え、さまざまな推進事項に関する準備業務を進める。室長、副室長の下に「ILCプロジェクトユニット」と「推進統括ユニット」の2部門を設置する。
 プロジェクトユニットでは、装置などの最終設計や技術文書の管理などを担当。推進統括ユニットでは、計画の進捗や運営管理、国内外組織との連絡調整などを担当する。
 KEKは「既存の『リニアコライダー計画推進室』の機能を漸次統合し、国内外の研究者と共にILCの具体化に向けた国際的な準備研究組織の設立を目指していく」としている。
写真=KEKで実施しているILC関連装置開発の様子(資料)
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