人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

コラム/時針 “英語力”

投稿者 : 
tanko 2014-1-27 10:50
 東京五輪の招致スピーチはほとんどが英語で、サッカーの本田選手のACミランの入団会見も英語での応答だった。それらの映像を見た知人が「やはり英語は幼少期から学ばせるべきだと思った」という
 英語に限らず外国語を使えれば世界は広がる。幼少期から学べば、英語を母国語とする人と同じような発音や聞き分ける力を効果的に習得できるのだろう。だが、別の知人は「英語は本人が必要だと思った時に学べばいいと分かった」という
 個人的な感想だが、会見などで使われる言葉の多くは、話すスピードはそんなに速くはなく、あまり難しい表現は使われていないように感じる。ネーティブな発音には聞こえない場合もあったが、堂々として、しっかりと伝えたいことを伝達しようとすることが大切なのだろう
 「学校で何年も英語を勉強したのに話せない」と英会話に苦手意識を持つ人は多い。だが、基礎は学んでいる。完ぺきを目指しすぎて臆病になっているだけなのかもしれない。外国語はたどたどしいのが当たり前と腹を据え、積極的にコミュニケーションを取れば語学力は向上するらしい。挑戦する姿勢こそが時代の求めるグローバルな人材ではないか
 平泉が世界遺産に登録され、ILC(国際リニアコライダー)の誘致活動や東京五輪などもあり、海外の人たちと触れ合う機会も多くなってくる。流ちょうな会話にこしたことはないが、一般的には簡単な日常会話ができれば十分だろう
 文科省は、小学校5年生から行われている「外国語活動」を3年生からにする方針で、英語教育の早期化が図られる。外国語に親しむことや他の教科同様に基礎となる学習は必要だが、現在、生活上英語力を必要としている人が多くはないことを考えると、自国の文化を背負っている日本語をおろそかにせず、必要だと思った時点で英語力の強化を始めても遅くはないようにも思う。(根)
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