人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC計画 授業に生かそう(小中学校理科教師が宇宙遊学館で研修)

投稿者 : 
tanko 2014-1-15 10:30
 NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター(大江昌嗣理事長)主催の「小中学校の先生のための冬季理科・天文研修会」はこのほど、水沢区星ガ丘町の奥州宇宙遊学館で開かれた。参加した教職員たちは、北上山地が建設候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」について学び、授業の中で活用する方法を模索した。
 同NPOは2009(平成21)年から同研修会を実施。今回は奥州市と一関市から小中学校の教職員7人が参加し、科学の専門家の講義やILC計画など最先端の研究に触れ理解を深めた。7人はほとんど理科専攻だが「知識の幅を広げたい」と、保健体育教師の参加もあった。
 研修では、いわてILC加速器科学推進会議の小野寺喜美男さんが、「ILCを迎えるための環境づくりと理科学を考える」のテーマで、ILCの概要について説明。「宇宙の謎に挑むため、ILCで宇宙誕生直後の状態を再現する。日本の素粒子物理学は世界の最先端を行く」など述べ、さまざまな資料を示しながら解説した。
 このほか、大江理事長や国立天文台水沢VLBI観測所の川口則幸所長による天文学の講義や、天体観測の実習なども行われた。
写真=奥州宇宙遊学館で開かれた小中教職員向けの天文・理科研修会
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