人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

早期ILC誘致へ受け入れ策 地元経済界が調査研究(奥州商工会議所)

投稿者 : 
tanko 2013-12-23 5:50
 奥州商工会議所(千葉龍二郎会頭)は、素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)の北上山地建設実現を促進するため、「ILC推進委員会」を立ち上げる。ILCの誘致・受け入れを見据え、地元経済界として可能な対応を調査・研究し、同商議所の取り組みに反映させる。今月下旬まで委員を会議所議員や役員から募り、年明けにも初会合を開く。
 ILCをめぐっては、今年8月に国内の研究者組織「ILC立地評価会議」が北上山地を国内候補地に一本化した。その後、国際的研究者組織「リニアコライダーコラボレーション(LCC)」最高責任者のリン・エバンス氏が、北上山地での詳細設計に着手することを明言。世界唯一の候補地として位置付けられている。
 同商議所はこれまで、ILC誘致を推進する立場から素粒子研究施設の視察や市民向け周知PRポスターの制作などを展開。さらに建設実現への後押しにしようと、菅原新治専務理事は「地元経済団体としてできることを調べ、商議所議員や役員が互いに模索するためにも委員会を立ち上げることにした」と説明する。
 設置要綱によると、委員長は会頭、副委員長は4人の副会頭が務める予定。委員は現在、議員や役員の中から参加希望者を募っているが、最終的には所属企業の業種などを勘案し、委員長が委嘱する方針だ。初会合は年明けになるという。
 菅原専務理事は「経済関係者や市民の多くにILC計画への理解を促していくためにも、地域経済団体として可能なことを実践していけたら」と話している。
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