人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

誘致応援 地域挙げ(水沢地区センターまつりでILC特別企画)

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tanko 2013-11-4 10:00
 北上山地が世界唯一の候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」を分かりやすく紹介する「みんな集まれ『ILC応援展』」は3日、水沢区聖天の水沢地区センターで始まった。ILC施設内の様子を描いた巨大パネルもお目見えし、来場者は研究施設のスケールを実感。有識者による講演もあり、誘致実現への機運を盛り上げている。5日まで。

 第2回「おらが地区センターまつり」の特別企画として開催。市ILC推進室や胆江日日新聞社、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が資料提供などに全面協力した。
 会場で特に目を引くのが、電子と陽電子を光速に近い状態に加速させる装置「クライオモジュール」を3分の1スケールで印刷したものや、ILC施設の内部を描いたCG(コンピューターグラフィックス)といった大型パネル類。施設内のCG画像は、背景に写真を撮影するとILCの施設内に立っているかのような一枚が撮れるとあって人気を集めていた。
 初日はNPO法人イーハトーブ宇宙実践センターの大江昌嗣理事長=国立天文台名誉教授=らがILCの仕組みなどを解説。聴講した市立水沢中2年の菅原彩友さん(14)は「私たちの地元にこのような施設ができるのは光栄なこと。海外の研究者と接していろいろと勉強したいので、完成するのが楽しみだ」と期待を込めていた。
 地区センターまつりは4日までだが、ILC展は5日午前中まで。入場無料。
(児玉直人)

写真=大江昌嗣理事長(右)による説明を聞く来場者(水沢地区センター )
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