人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

受け入れ議論加速 北上山地選定で岩手県、態勢構築へ検討分科会

投稿者 : 
tanko 2013-9-17 9:25
 素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)の国内候補地に北上山地が選ばれたことを受け、岩手県内では受け入れ態勢など今後の取り組みに関する議論が加速しそうだ。岩手県は18日、ILC庁内ワーキンググループ内に分科会を設置。主要テーマ別に国際学術研究都市形成に向けた具体的な検討をスタートさせる。

 ILCの国内候補地は、日本の素粒子研究者らで組織する「ILC立地評価会議」が選定、8月23日に公表された。世界の研究者の間では「ILCの建設地は日本へ」という流れになっており、事実上、世界唯一の建設候補地に選ばれたことになる。
 県は7月に「ILC庁内ワーキンググループ」を設置したが、国内候補地選定を受け、より具体的な検討を進めるため分科会(サブワーキング)を新たに設ける。
 分科会は(1)まちづくり・インフラ整備(2)子弟の教育(3)医療(4)産業振興――から成り、18日はまちづくり・インフラ整備分科会の初会合が開かれる。残る3分科会も順次会議を持ち、検討作業に入る。
 一方、奥州市も年度内にまちづくり専門委のような組織を立ち上げる方針で、今後、同様の対応は徐々に東北全体に広がっていくことが予想される。また同市や一関市など建設候補地の地元では、町内会や振興会、各事業所など、細かな組織単位でILCを意識した取り組みを検討する動きも出てきそうだ。
(児玉直人)
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