人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

外国人市民にも理解を ILC展示コーナー設置(奥州市国際交流協)

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tanko 2013-9-1 9:50
 市国際交流協会(佐藤剛会長)は、協会事務局がある水沢地域交流館(アスピア)内に、国際リニアコライダー(ILC)関連の企画展示コーナーを設けた。国内候補地が北上山地に決定したことで、地域に住む外国人市民にもILC計画をより深く知ってもらおうと、英語版の資料などを取り寄せるなどして、理解普及に努めている。
 展示コーナーは、事務室近くの廊下の壁面を利用して設けられた。▽ILCとは?▽外国人市民の活躍▽今後の課題――の3テーマで構成されている。
 ILCの研究開発を進めてきた国際共同設計チーム(GDE)が作製した英語、中国語、韓国語版のパンフレットを用意。市のILC計画紹介パンフレットは、日本語版と英語版の両方を展示しており、持ち帰りもできる。
 「外交人市民の活躍」については、同協会の呼び掛けに応じた外国人市民有志が設立した「インターナショナルILCサポート委員会」(ビル・ルイス委員長)の活動を新聞記事などで紹介している。「今後の課題」は、北上山地が国内候補地に決まったことに触れながら▽建設費確保▽他の学術分野に影響を及ぼさない予算枠の設定▽国際的な経費分担の交渉▽建設・運用に必要な人材確保――の解消が求められることを説明している。
 ILCが実現した場合は、外国人研究者とその家族の受け入れ態勢も重要になってくる。インターナショナルILCサポート委員会では、実際に地域に生活している外国人市民の意見などを集約し、市に提言している。

写真=アスピアに設けられたILC展示コーナー
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