人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

根本復興相 ILC誘致に前向き(東経連要望受け)

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tanko 2013-1-18 17:40
 根本匠復興相は17日、社団法人東北経済連合会(会長・高橋宏明東北電力?会長)の震災復興等を求める要望を受け、北上山地が有力候補地となっている素粒子研究施設・国際リニアコライダー(ILC)について「国として取り組むべきものだと思う」との考えを示し、あらためて誘致に前向きな姿勢をみせた。

 東経連は「安倍内閣に望む―大震災からの復興の加速を―」のタイトルで要望書を作成した。東日本大震災被災地の暮らしや産業の再建が遅れていること、福島第1原発事故の影響が長引いていることを懸念。時間経過とともに内外の関心が薄れてきていることを憂慮し、復興の加速など6項目を掲げ、その中に復興の象徴プロジェクトとしての「ILC誘致の実現」を盛り込んだ。
 同日の要望活動には、高橋会長や東経連の震災復興対策委員会委員長を務める福井邦顕副会長(日本全薬工業?会長)らが参加。関係省庁のほか、自民党の浜田靖一幹事長代理にも要望書を手渡した。
 東経連によると、訪問先の一つである復興庁で根本復興相は、要望内容について前向きに受け止めた。ILCについては「国として取り組むべきもの」との認識を示した。
 ILC誘致について、国は正式な誘致表明をしていないが、15日の達増拓也知事ら東北被災4件の県知事による復興要望の場でも、根本復興相のほか下村博文文科相が、実現に前向きな姿勢をみせている。
 達増知事は16日の定例会見で「皆で力を合わせてアピールし続けてきたことが一歩前進につながった。引き続き、地元で理解を深め、関係者一丸となっての対外的アピールの強化が必要だと思う」と話している。
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