人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

誘致の意義周知に尽力(独マインツ大・斎藤教授/奥州で全講演締めくくる)

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tanko 2013-7-7 13:00
 独マインツ大学の斎藤武彦教授(42)は5日、奥州市など県内22の小中高校で行ってきた国際リニアコライダー(ILC)特別授業を終えた。岩手について「未来がある所」と印象を語り、子どもたちには「世界へ目を向けてほしい。外への発信能力を身に付け、自信と夢を持って」とメッセージを送った。斎藤教授は、10月にも再び東北を訪れる予定だ。
 特別授業は6月26日に始まり、奥州市や一関市、久慈市などの小中高校で実施。北上山地への誘致が期待されているILCの話題など、科学の世界に興味関心を高めてもらおうと、県ILC推進協議会(元持勝利会長)などが主催した。
 斎藤教授は、児童生徒に科学の面白さや科学的な考え方の大切さ、世界が被災地を応援していることなどを語り掛け「岩手は世界一。そこに住んでいる若者たちはかっこいい」と繰り返し伝えた。
 一連の授業を終えて「岩手の子どもたちはすごく素直。素朴で純粋」と斎藤教授。一方で「自分から何かを発信するという力を今後は伸ばしてもらえれば」とアドバイスした。
 教育の重要性を主張する斎藤教授は、特に被災地で地元に残り頑張りたいと考えている子が多いとも感じ、「ILCが岩手に来れば、世界へ目を向けるきっかけになるはず。それが岩手にILCを誘致する一番の意義」と話した。
 沿岸部での活動をライフワークにしていく考えも示し、「沿岸と内陸のネットワークは大切。コミュニケーションを取るきっかけになる存在になりたい」と語った。
 5日は、奥州宇宙遊学館で開かれた市主催の特別講義で、斎藤教授が市民らの疑問や質問に答えた。
(河東田ひかり)
写真=ILC特別講義をする斎藤武彦教授(奥州宇宙遊学館)
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