人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

北上山地誘致へ県民集会 国内候補地一本化控え熱意アピール

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tanko 2013-6-30 5:30
 岩手県ILC推進協議会(元持勝利会長)は29日、盛岡市で県民集会を開き、「ILC(国際リニアコライダー)の東北誘致に関する決議文」を採択した。国内候補地の選定を7月末に控え、北上山地誘致実現へ熱意をアピールした。

 集会には小沢昌記奥州市長や高橋由一金ケ崎町長をはじめ、同推進協に加盟する県内の産学官関係者ら約380人が出席した。
 同推進協の谷村邦久副会長は「震災から真の復興を果たしていくには、長期にわたり夢を持って取り組んでいく象徴的なプロジェクトが必要」と指摘。「復興と再生の原動力になり、若者や子どもたちに夢と希望を与えるILC誘致に向け、一丸となって取り組む。国家プロジェクトとして、ILCの東北誘致を推進するよう強く求める」と訴え、満場の拍手で決議文が採択された。
 ILCの国内候補地は東北の北上山地と、北九州の脊振山地の2カ所。海外にも候補地が数カ所あるが、経済情勢や国内事情もあり、日本への建設が有力との見方が強い。
 素粒子研究者らは7月末にも国内候補地の一本化をする予定。参院選後にも北上、脊振のいずれかに決定する見通しだが、本県の誘致関係者らによると具体的な発表や通知スタイル、日程などは現時点で一切明らかになっていないという。
(児玉直人)
写真=ILC東北誘致の決議文を採択した県民集会

訂正…30日付本紙紙面(1面)に掲載した「ILC県民集会」記事中の決議文を読み上げたのは、正しくは県ILC推進協の谷村邦久副会長でした。お詫びして訂正します。
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