人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

研究施設候補地は……水も景色もバッチリ!(奥州めぐみネットが市民ツアー)

投稿者 : 
tanko 2013-6-9 10:10
 「名水探訪&ビューポイント発見ツアーin江刺」は7日、市民ら21人が参加し、江刺区内の自然を訪ね歩いた。米里の黄金延命水など湧き水3カ所をめぐり、国際リニアコライダー(ILC)の建設予定地となっている阿原山(あばらやま)高原からの眺めも楽しんだ。
 市環境市民会議「奥州めぐみネット」(高橋貞勝代表)と市が主催。同ツアーは市内に残る貴重な自然を再発見し、保護継承する心をはぐくんでもらおうと毎年春と秋に実施している。
 今回はILC建設で話題となっている阿原山高原と、その周辺に湧く天然水をテーマとした。米里(よねさと)・伊手(いで)地域は、宮沢賢治も愛した自然が今も良好な状態で残り、湧き水なども豊富。ツアーでは▽黄金延命水(中沢)▽金山水(木細工(きざいく))▽金命水(阿原山)――をめぐった。
 米里字中沢の黄金延命水は、古くから地域の人たちの貴重な飲料水として親しまれてきた。2007年に所有者の山田晋作さん(70)らが湧き水の水場を整備している。
 現地に到着した一行は、つるべ井戸をイメージした水場に集まり「湧きたて」を味わった。衣川区古戸の小形己知子さん(71)は「普通の湧き水よりも甘く感じる。こうした資源は大切にしないとね」と、のどをうるおす。
 同ネット自然環境部会の鈴木輝男部会長(71)は「阿原山の眺めや湧き水は、まさに江刺の自然がはぐくんだもの。その美しさ、おいしさを味わうことで、自然の素晴らしさ、環境の重要性が実感できると思う」と期待していた。
 同日は阿原山高原で、ILCについての説明も受けた。
写真=江刺の自然の恵み「黄金延命水」を味わうツアー参加者
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/119

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動