人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

情報発信不足解消を(県議会特別委が視察)

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tanko 2013-6-5 9:40
 県議会の新産業創出調査特別委員会は4日、国際リニアコライダー(ILC)国内有力候補地の北上山地を視察。地元奥州、一関両市の誘致活動の状況について聞き取りする中で、外部に向けた情報発信がまだ不足している点などの課題が浮き彫りとなり、今後の諸対応に反映させることを確認した。
 一行は江刺区伊手の阿原山高原展望台周辺からILCの建設が想定されているエリアを眺めたほか、一関市役所大東支所では奥州、一関両市からILC誘致に向けた各種取り組みについて報告を受けた。
 工藤勝子氏(遠野、自由民主クラブ)は外部へのPR方法に関して質問。学識経験者として同席した東北大学大学院の佐貫智行准教授は「地質の科学的評価はもちろん、1度の乗り換えで成田空港に行ける交通アクセスなどは十分なものだが、そのことを知らない人が非常に多い」と、東北の持つ良さが十分にアピールしきれていない点を指摘。特に、外国人向けの英語による情報提供が不足しているといい、「国内候補地一本化まで2カ月を切っている中ではあるが、情報発信は頑張ってほしい」と訴えた。
 郷右近浩委員長(奥州、希望・みらいフォーラム)は「誘致実現に向けまだ足りない部分があることを確認できた。とにかくできることからやっていきたい」と話していた。
写真=阿原山高原からILC建設想定エリアを眺める県議ら
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