人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

脱炭素?(記者コラム「遠近両用」より)

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tanko 2022-11-6 10:40
 カタカナ言葉やアルファベットの略語があふれる昨今。記事執筆で悩むのは適切な和訳や言い換えだ。
 その和訳も本当に適切なのかという指摘がある。例えば「カーボンニュートラル」は、二酸化炭素の排出量と吸収量を等しくするのを目指す環境関連用語。その和訳として広まっているのは「脱炭素」だ。行政の公式資料にもそう記載されている。
 だがよくよく考えてみると、人体の重要部分が炭素によってつくられているように、この世から炭素を「脱」することは、どう考えても現実的ではないし、間違った印象や行動にさえつながりかねない。日本化学会では「炭素循環」を正しい用語として使うべきだと提唱している。
(児玉直人)
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